第4回実験惑星科学ワークショップが、三重県・賢島の宿みち潮さんで行われました。今年は名古屋大学との共同合宿とし,ゲストには城野信一さんと諸田智克さんに来て頂きました。城野さんには「揮発性物質を含む微惑星の衝突によるコンドリュールの形成」と題して、コンドリュールの条件である粒径及び冷却速度を実現できるかを、iSALEを用いた計算によってある程度説明可能な条件を導くことができたというお話をしていただきました。また、引き続き城野さんには「炭酸カルシウムコンクリーションの形態とその形成条件」と題して、酸化鉄の球殻を砂岩層内で形成するための実験についてご紹介頂きました。アメリカのユタ州やモンゴルで球状の硬い酸化鉄の殻が見つかっており、砂岩層内で球殻を作成するのが困難なこと、これが実験から作成条件が分かれば、火星のブルーベリーの作成環境を推定する手がかりになる事を教えて頂きました。また、モンゴルの旅の面白話もお話し下さり、大変に盛り上がりました。最後に、諸田さんには「小惑星リュウグウの地形」と題して、リュウグウ表面のボルダーやクレーターの分布から分かる強度や表面年代について、表面のスペクトルから分かるリュウグウ表面の進化に関してお話し頂きました。また、4年生や修士の人達にも卒論、修論の話をしてもらいました。皆さん、なかなか発表がうまくて、城野さんに大いに褒められておりました。