第3回

第3回実験惑星科学ワークショップが、淡路島・津名ハイツさんで行われました。ゲストは第1回から3回連続でご参加して頂いている久留米大学の長沢真樹子さんと、産業医科大学から末次竜さん、神戸大CPSから臼井文彦さんに来て頂きました。長沢さんには「微惑星衝撃波によるコンドリュール形成の条件」と題して、コンドリュールを作る条件として、微惑星が塵を突っ込んだ時に形成される衝撃波によって加熱されるという説を提唱したという話をしていただきました。それには、微惑星の速度が毎秒10キロ以上必要であること、その超高速を実現するには木星が存在しないと実現し得ないこと、といった面白い形成論のお話しをしていただきました。末次さんには「iSALEによる微惑星の破壊計算」と題して、重力域の衝突破壊強度のモデルによるばらつきを検証するために、iSALEを用いた衝突破壊シミュレーションで様々なパラメータを変化させた時の結果を話して頂きました。それと伴に、クレーター形成におけるエジェクタ噴出量の結果と、室内衝突実験で得られたパラメータを含んだモデル式の構築についても話して頂きました。最後に、臼井さんには「赤外線天文衛星『あかり』による小惑星サーベイ」と題して、前半は「小惑星」の名前の起源についてと、現在見つかっている小惑星の現状について、後半は『あかり』による水または含水鉱物を含んだC型小惑星のスペクトル観測に関してお話し頂きました。また、4年生の人達にも卒論の話をしてもらいました。なかなか質問に答えられず、四苦八苦していた様子が印象的でした。

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